米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2017年9月12日、人間と自然システムとの間での複雑な相互作用を検証する研究を支援する「自然・人的システム結合ダイナミクス（Dynamics of Coupled Natural and Human Systems：CNH）」プログラムの下で、研究プロジェクト9件に対して総額1,300万ドルを助成することを明らかにした。

CNHプログラムは、NSFの地球科学局（Directorate for Geosciences：GEO）、社会行動経済科学局（Directorate for Social, Behavioral＆Economic Sciences：SBE）、生物科学局（Directorate for Biological Sciences：BIO）が共同出資し、2001年から助成を行っている。

2017年のCNH研究テーマには、①珊瑚礁における漁業実践、生活戦略、及び、変化する珊瑚と藻類の優性の間でのフィードバック、②人間・コウモリ・病原体の間での相互関係の動態、③水供給、土地利用と不利な立場に置かれたコミュニティ、④短期間の地域汚染と長期間にわたる世界規模での温室効果ガスとの繋がり、⑤ユタ州ピニョン・ジュニパー森林地帯における伝統的生活と生態系の動態、などが含まれる。

今回選出されたプロジェクトは、コロラド大学ボルダー校（University of Colorado Boulder）が主導する「生活・人間の移動・地形の進化に関連する社会生態学システムダイナミクス」を含む9件である。

National Science Foundation：NSF awards ＄13 million for research on how humans, environment interact