ネットワーキング・情報技術研究開発（Networking and Information Technology Research and Development：NITRD）プログラムは11月20日、「米国人工知能研究開発戦略計画：2019年更新版（National Artificial Intelligence Research and Development Strategic Plan: 2019 Update）」で特定された人工知能（AI）関連の研究開発（R&D）の課題と機会に関し、連邦R&D投資・プログラム・情報・活動の傾向及び事例をまとめた報告書「2016年～2019年進捗報告書　～人工知能R&Dの進歩～（2016–2019 Progress Report: Advancing Artificial Intelligence R&D）」を発表した。
 
2019年版計画では、米国AI R&D戦略として、

1. AI研究への長期的投資
2. 人間とAIとの協力のための有効な手段の開発
3. AIの倫理・法・社会的意味の理解と対応
4. AIシステムの安全性とセキュリティの確保
5. AI訓練及び試験のための共有公共データセット及び環境の開発
6. ベンチマーク及び基準に基づくAI技術の測定・評価
7. 米国におけるAI R&D人材のニーズに関する理解の向上
8. AI分野における進歩促進を目的とした官民パートナーシップの拡大

の8点が挙げられていた。
 

本報告書は、2016年～2019年の間の進捗状況に関し、

1. 連邦政府は革新的AIコンセプトに対して幅広く深く投資
2. 幅広い連邦政府省庁からの投資が米国に利益を創出
3. 連邦政府による投資が、社会を改善するような影響力のあるブレークスルーを創出

などを挙げている。
 
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 

Networking and Information Technology Research and Development Program:
2016–2019 Progress Report: Advancing Artificial Intelligence R&D