【ニュース・アメリカ】NIH 長官、2021年末までに退任の意向を発表

 
国立衛生研究所(NIH)フランシス・コリンズ長官は10月5日、2021年末までに NIH 長官職を退任することを発表した。コリンズ氏は、第16代 NIH 長官として2009年8月17日に就任し、3人の大統領の下で12年以上に亘ってNIH 長官を務めており、在任期間は過去最長となる。 NIH 長官就任前は、1993年~2008年に国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)ディレクターを務め、2003年4月に完了した国際ヒトゲノムプロジェクトも主導した。コリンズ氏の長官在任中、NIH 研究は連邦議会から超党派支持を受け、NIH 予算は2009年度の300億ドルから2021年度には413億ドルと、38%増加している。

 
また、オバマ政権下では「革新的神経技術の進歩を通した脳研究(BRAIN)」イニシアティブを立ち上げた他、当時のバイデン副大統領と共にがん治療イノベーション促進を目指す「がんムーンショットイニシアティブ」を開始した。さらに、新型コロナウイルス感染症パンデミックにおいては、官民パートナーシップ「COVID-19 治療介入・ワクチン促進(ACTIV)」などの大型イニシアティブを複数立ち上げるなど、数々の功績を残した。なお、コリンズ氏は、NIH 長官退任後も NHGRI で継続して研究を主導する。

 
10月5日


National Institutes of Health: Francis Collins to step down as director of the National Institutes of Health


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