【ニュース・アメリカ】NIH、アフリカにおけるデータサイエンスと衛生研究イノベーションの推進のため5,800万ドルを拠出

 
 国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は7月27日、アフリカ全域におけるデータサイエンスの振興、イノベーションの推進
及び衛生に関する発見の促進を目的とした新たなイニシアティブ「アフリカにおける衛生に関する発見とイノベーションに向けたデータサイエンス
の利用(Harnessing Data Science for Health Discovery and Innovation in Africa:DS-I Africa)」の立ち上げを発表した。

 
 本イニシアティブは5年間の事業で、NIHコモンファンド(Common Fund)が5,800万ドルを拠出する。NIHは、

  1. オープンデータサイエンスプラットフォーム・調整センター
  2. 研究拠点
  3. 研究訓練プログラム
  4. 倫理的・法的・社会的課題(ethical, legal and social implications:ELSI)研究

という4分野において提案書を受け付ける。
 
「DS-I Africa」は、セクター横断型パートナーシップの推進と、応用における企業・政府・非政府団体間での協力の促進を意図したもので、
研究テーマ例には、

  1. モバイルやその他のケア技術を対象とした意思決定支援のための人工知能ツールの開発
  2. 病気のパターンやリスクを明らかにするための大規模衛生データセットを活用した共用プラットフォームの作成・使用
  3. 新たな診断・治療法・ワクチンの発見を推進するための計算科学的アプローチ及びデータ共有

などが含まれる。「DS-I Africa」では、アフリカの学術機関・非営利機関が、民間企業や政府などとの間でパートナーシップを締結して応募する
ことに期待している。提案書締切は2020年後半で、採択プロジェクト開始は2021年9月の予定である。
 

なお、「DS-I Africa」の詳細は、こちらから閲覧可能。
 
7月27日
 


National Institutes of Health: 
https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-invest-58m-catalyze-data-science-health-research-innovation-africa

地域 中東・アフリカ、北米
アメリカ、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング