【ニュース・アメリカ】MIT、パイロットプログラムの下で初めてデジタル修了証書を発行

 
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)は、2017年6月に金融学修士号を取得した学生85人とメディア芸術科学修士号を取得した学生26人の合計111人を対象としたパイロットプログラムの下で、従来の修了証書に加えてデジタル修了証書を付与するオプションを初めて提供し、14人の卒業生がデジタル修了証を受領したことを明らかにした。
 
これは、MIT教務課(Registrar’s Office)とソフトウェア開発会社のラーニングマシーン社(Learning Machine)との間でのパートナーシップの下で行われた取り組みで、「ブロックサーツ・ウォレット(Blockcerts Wallet)」と呼ばれるアプリを利用することにより、確認可能で改ざん不可能な修了証書を迅速且つ簡単に入手し、雇用主・学校・家族・友人などと共有することが可能となる。
 
また、セキュリティを確保するために、デジタル通貨「ビットコイン(Bitcoin)」と同じブロックチェーン技術を導入したほか、MITの身分証明を提供するタッチストーン(Touchstone)システムと統合している。デジタル修了証書は、MITが提供する学位検証ポータルを使用することにより、MIT教務課に連絡を取ることなく正規の修了証書であるか否かが即座に確認できるシステムとなっている。
 
なお、デジタル修了証書パイロットプログラムの詳細は、「MIT Registrar’sOffice:Digital diplomas」から閲覧可能。
 
2017年10月17日
 
MIT News:Digital Diploma debuts at MIT
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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