疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)は5月19日、2020年秋学期に向けてキャンパス再開の準備を
進める大学向けに新たなCOVID-19対応指針を発表した。
本指針は、キャンパスにおける対面式講座再開時期を提示するものではなく、新型コロナウイルス感染拡大の抑制と、学生・教職員の健康促進のため
に実践すべき事項をまとめている。また、キャンパスにおけるCOVID-19陽性と疑われる事例に対応する際に取るべき対策の概要を提供している。
さらに、高等教育機関は地理的所在地・規模・組織が非常に多様であることから、それぞれの機関及び地域コミュニティのニーズと状況に
合わせながら、州政府・地方自治体衛生局と協力してキャンパス再開に関する決定をおこなうべきとした。
主な内容は以下の通り。
- ウイルス拡散を抑制する行動の奨励:病気もしくはウイルスと接触した学生及び教職員に対する自己隔離の奨励、手洗い及び咳・
くしゃみをする際のエチケットの奨励、マスクなどの着用奨励。 - キャンパス衛生維持のために大学が取るべき対策:ソーシャルディスタンシング、適切な換気・水道システムの運用、清掃・消毒頻度の増加、共用スペースの閉鎖、食事提供サービス様式の変更。
- 学生・教職員の身体・精神衛生の保護:可能な限り在宅勤務を奨励、重症化リスクの高い学生・教職員に対する在宅勤務
・オンライン講座を含む特別な配慮。 - COVID-19との診断事例発覚時に大学が取るべき措置:学生・教職員に対して在宅隔離を指示する基準、罹患した学生・教職員の
隔離・輸送手順の作成、衛生当局及びCOVID-19と診断された学生・教職員の近親者への連絡。
なお、本報告書は、こちらから閲覧可能。
5月21日
Inside Higher ED: CDC Issues New Guidance to Colleges