【ニュース・アメリカ】AAU、学士課程におけるSTEM教育のシステム改革を目指して立ち上げた「学士課程STEM教育イニシアティブ」の最初の5年間の現状を報告

 
米国大学協会(Association of American Universities:AAU)は2017年10月3日、特に大学1,2年時における科学教育向上を目的として各大学にシステム改革を奨励するために2011年に立ち上げた「学士課程STEM教育イニシアティブ(Undergraduate STEM Education Initiative)」に関し、最初の5年間の現状報告書「システム改革達成に向けた進歩 ~ AAU学士課程STEM教育イニシアティブに関する5年間の現状報告 ~(Progress Toward Achieving Systemic Change: A Five-Year Status Report on the AAU Undergraduate STEM Education Initiative)」を発表した。
 
本報告書は、同イニシアティブ施行の結果として、学士課程におけるSTEM(science, technology, engineering, and mathematics)教育の質の向上に関する進捗状況を紹介するもので、AAUからシード資金を受給した、ブラウン大学(Brown University、ロードアイランド州)などを含むSTEMプロジェクト実施大学8校が取り組むSTEM教育改革の詳細分析が提供されている。
 
また、STEM教育におけるシステム改善を達成するために必要な主要要因を特定し、AAU加盟大学において実施されている教育改革を紹介している。AAUのメアリー・スー・コールマン(Mary Sue Coleman)会長は、同イニシアティブに関し、学士課程STEM講座における指導の質を向上させるために、著名研究大学グループが米国組織と共同で取り組む程度を試験するものとし、本報告書の結果を見る限りは肯定的な結果が示唆されているとコメントしている。
 
なお、本報告書は、「A Five-Year Status Report on the AAU Undergraduate STEM Education Initiative」[PDF:5.12MB]からダウンロード可能。
 
2017年10月3日
 
Association of American Universities:AAU Releases Five-Year Status Report on Undergraduate STEM Initiative
 
Inside Higher ED:A ‘New Normal’ in STEM Teaching?
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
レポート 海外センター