科学指導・学習法改革に取り組む世界中の大学教授・指導計画策定者・技術者で構成されるインスパーク・ティーチング・ネットワーク(Inspark Teaching Network)は2017年9月28日、同ネットワークが開発した初級生物学デジタル講座「バイオビヨンド(BioBeyond)」の利用が学生に与える影響を、非営利研究機関のSRIインターナショナル(SRI International)が検証した結果を発表した。
「バイオビヨンド」は、動的シミュレーション、仮想フィールドトリップ、及び、適応技術などを導入し、デジタルリソースを使用して能動的学習経験を創出する初級生物学講座で、現在、全米の大学70校で「バイオビヨンド」講座が開講されている。
本研究は、2016年秋学期に4年制大学に在籍した学生1,800人に関し、学期末の成績に与える影響を従来の指導による講座と「バイオビヨンド」を導入した講座の受講生で比較したもので、その結果、大学4校中3校で学生の成績に顕著な影響を与えていることが明らかにされた。
具体的には、従来型の教室での授業と「バイオビヨンド」のデジタル授業を組み合わせたアプローチを採用するアリゾナ州立大学(Arizona State University)及びマイアミデード大学(Miami Dade College)では、レターグレードで0.5ポイント成績が向上することが明らかにされた。
2017年9月28日
Markets Insider:New Research Finds Digital Courseware Increases Student Success in Critical Introductory Science College Courses
【ニュース・アメリカ】初級生物学デジタル講座「バイオビヨンド」、学生の成績向上に好影響
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
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