【ニュース・アメリカ】2018年にMBAを取得した卒業生を採用予定の企業は全体の約8割

2018年6月21日、経営大学院入学審査委員会(Graduate Management Admission Council:GMAC)はMBA取得者の就職状況に関する第17回目の年次調査報告書「GMAC 2018年企業採用調査(GMAC 2018 Corporate Recruiters Survey)」を発表した。

 

これによると、全体の81%の企業が2018年にMBAを取得した大学院修了者を採用する計画であるという。また、世界全体で52%の企業がMBA保有者の初任基本給を前年から引き上げる予定である。さらに、2018年に米国大学院を修了したMBA保有者の初年度年収の中央値は10万5,000ドルで、企業の現場経験者の初任給8万5,000ドル、学士号保有者の初任給6万5,000ドルを上回った。

 

その他の主な調査結果は以下の通り。

  • 2018年にMBAを取得した大学院修了者を採用予定の企業は、米国企業の85%、欧州企業の64%で、いずれも前年をやや下回る。MBA保有者の需要が最も高いのはアジア・太平洋地区で、本調査に参加した企業の90%が採用予定と回答。
  • 米国大学院でMBAを取得した留学生の採用を計画する米国企業は47%で、前年の55%から減少。ビザ及び移民規則の変更が予測されることが原因とみられる。一方、MBAを取得した留学生の採用を計画する欧州企業は、2018年は65%、2017年は64%で、ほぼ変化なし。
  • 雇用者が経営学修士課程修了者に期待する主な職務内容は、データ分析(71%)、事業開発(74%)、マーケティング(70%)、金融(69%)など。
  • 調査に参加した米国企業の61%は、従業員の教育・職能開発に対する学資援助を提供。その中の66%は、5年前と比較すると従業員教育・職能開発予算を増額。
  • アジア・太平洋地区企業の65%と米国企業の62%は、2018年にMBAインターンシップの機会を提供する予定。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Graduate Management Admission Council:2018 Corporate Recruiters Survey Report

 

Graduate Management Admission Council:MBA Hiring is Strong, with 4 in 5 Companies Planning to Hire Graduates in 2018

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ