【ニュース・アメリカ】2015年に米国大学でSTEM分野の修士号・博士号を取得した学生数は前年比6%増ながら、米国籍・永住権保有者は減少

USニューズ・アンド・ワールド・レポート誌(U.S. News&World Report)は5月17日、米国におけるSTEM活動を2000年レベルと比較した「USニューズ・レイセオンSTEM指標(U.S. News/Raytheon STEM Index)」を発表した。

 

これによると、技術・工学関連の就職・教育・全般的関心は、前年と比較するとわずかに上昇した一方で、数学教育及び科学に関する全般的関心は低下していることが明らかにされた。また、2015年のSTEM分野専攻の修士号及び博士号取得者数は前年比6%増であった。さらに、2008年~2014年に、科学・工学専攻の修士号・博士号を取得した卒業生を見ると、米国籍・永住権を保有する学生数が減少した一方で、留学生数は35%増加したことが明らかになった。その他の主な結果は以下の通り。

 

・STEM分野専攻で学位を取得した白人学生数は過去5年間で15%増加した一方で、黒人学生数は約15%減少。
・2015年にSTEM分野に興味を示した女子学生数は、2014年から僅かに減少。
・2015年にSTEM分野専攻で学位を取得したヒスパニック系学生は、いずれの学位レベルにおいても2014年から増加。また、工学・技術系分野に興味を示した黒人・ヒスパニック系学生数は増加。
・成績優秀な高校生が受講する「アドバンスド・プレースメント(Advanced Placement:AP)」の試験受験者数が増加したため、試験結果の点数はやや低下。また、コンピュータ科学のAP試験で、大学レベルの授業受講可能な能力を有すると判断される「3」以上の判定を受けた生徒数は、2010年以降継続して増加。

 

U.S. News&World Report:2016 U.S. News/Raytheon STEM Index Shows Uptick in Hiring, Education

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ