ペル高等教育機会研究所（Pell Institute for the Study of Opportunity in Higher Education）は2016年4月19日、米国における高等教育の公平性を検証した調査報告書「米国における高等教育の公平性指標　～2016年歴史的傾向報告書～（Indicators of Higher Education Equity in the United State — 2016 Historical Trend Report）」を発表した。

これによると、2014年に「24歳までに学士号を取得」した18歳～24歳の扶養家族である学生のうち、所得が下位25％の低所得層学生は10％のみであった一方で、上位25％の高所得層学生が54％を占めていたことが明らかにされた。また、学費の高騰が続く中で、低所得層学生を対象とした連邦奨学金「ペルグラント（Pell Grant）」によって賄われる割合が縮小されることによって同奨学金の価値が低下し、低所得層学生の学資ローンへの依存が増加していることも明らかになった。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Indicators of Higher Education Equity in the United States[PDF:4.82MB]

Market Watch：The richest 25% of American families account for more than half of all college graduates