【ニュース・アメリカ】高等教育機関在籍学生数・学位付与数、2026年まで継続して増加するものの、増加率は2001年~2015年を大きく下回る

 
米国教育統計センター(National Center for Education Statistics:NCES)は2018年4月12日、報告書「2026年までの教育統計予測(Projections of Education Statistics to 2026)」を発表した。
 
これによると、高等教育機関の在籍学生数及び付与される学位の数は、2026年まで継続して増加するものの、増加率は、2001年~2015年の間の増加率を遥かに下回ると予測されるという。
 
具体的に、学位を付与する高等教育機関に在籍する学生数は、2015年~2026年の間に2,000万人から2,260万人に増加し、増加率は13%と予測されているが、それと比較して、2001年~2015年の間の増加率は25%となっている。
 
NCESは、増加率に影響を与える重要な要因として18~29歳の人口の変化を挙げており、国勢調査局(U.S. Census Bureau)による統計では、2001年~2015年の間には、18~24歳の人口が2,808万1,000人から3,130万3,000人まで緩やかに増加したのに対し、2016年~2026年の間は、約3,070万人で安定することが予測されている。
 
主な結果は以下の通り。

  • 高等教育機関の在籍学生データを年齢グループ別で見ると、2015年~2026年の間に18~24歳の学生の在籍数は17%増と予測されているのに対し、2001年~2015年の間は26%増。また、25~34歳の学生数と35歳以上の学生数は、2015年~2026年の間にそれぞれ11%増、4%増と予測されているが、2001年~2015年の間の増加率は、それぞれ35%、13%。
  • フルタイム学生の在籍数は、2015年~2026年の間に12%増と予測されているのに対し、2001年~2015年の間は30%増。一方、パートタイム学生は、2015年~2026年の間に15%増と予測されているのに対し、2001年~2015年の間は19%増。
  • 公立大学の在籍学生数は、2015年~2026年の間に14%増と予測されているのに対し、2001年~2015年の間は19%増。一方、私立大学は、2015年~2026年の間に11%増と予測されているのに対し、2001年~2015年の間は46%増。
  • 学位付与総数は、2015年~2026年の間に27%増と予測されているのに対し、2001年~2015年の間は70%増。学士号及び修士号付与数は、2015年~2026年の間にそれぞれ20%増、22%増と予測されているのに対し、2001年~2015年の間は、それぞれ47%増、56%増であった。

 
なお、本報告書は、「Projections of Education Statistics to 2026」(PDF:1.44MB)からダウンロード可能。

 

2018年4月17日
 
National Association of Student Financial Aid Administrators:NCES Projects Continued, But Slower Increase in Enrollment, Degrees Awarded Through 2026

 

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