スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)の教授会は2018年4月12日、大学院出願時の大学院進学適性試験(Graduate Record Examination:GRE)の点数提出の義務付けを各研究科の決定に委ねることを決定した。
また、大学院生に対する学術指導を強化するために、
- 教員・学生の両方による学術指導に対する期待の明確化を各研究科に義務付けることと、
- 博士課程学生の博士論文主任指導教官を務める資格保有者の規定を改善すること
の2点を方針変更として採用した。
特に、学生の学術指導に関する変更は、同大学大学院教育副総長のパトリシア・ガムポート氏(Patricia J. Gumport)が実施した、学生指導の実態に関する1年間の調査に基づいて提案されたもので、各研究科及び専攻分野によって学生指導に関する標準が異なることを認識しながら、学術指導の重要性を強調するものとなった。
ガムポート氏による調査では、同大学博士課程に在籍する学生のうち、40%が学生に対する学術指導に関して指導教官の有効性が問題とし、27%は学術指導自体が問題と回答したことが判明している。
2018年4月13日
Stanford News:Faculty Senate adjusts policies on GRE, graduate advising