【ニュース・アメリカ】米国大学、約9割が2022年春学期を対面式講義で開始

 
新型コロナウイルス・オミクロン変異株による感染拡大に伴い、米国大学で2022年春学期開始時期の遅延やオンライン講義による開始が主流になる可能性が報道されてきたが、デービッドソン大学 の「大学危機イニシアティブ(C2i) 」のデータによると、調査対象となった米国大学502校のうち、約90%の大学において春学期開始時から対面式講義が開講され、98%が当初予定通りの時期に春学期を開始することが判明した。

 
但し、大半の大学では、2021年秋学期同様に、屋内でのマスク着用義務付けや、春学期開始前の新型コロナウイルス感染症検査義務付けなどといった、感染拡大抑制対策を講じているという。これらの決定は、各大学執行部に任されており、例えば、ノースカロライナ大学 システムや カリフォルニア大学(UC)システムのように、同一大学システム内でも、傘下大学によって春学期開始時期の遅延やオンライン講義による開始を選ぶ大学と、そうでない大学に分かれるという事例もある。

 
ミシガン大学 教授で最高衛生責任者のプリーティ・マラニ氏は、2020年3月時点では、医学・公衆衛生面が唯一の判断材料であったのに対し、約2年が経過して、各大学がそれぞれの状況に応じた対策を取れるようになり、翌週・翌々週の状況が不明であっても、状況を注意深く観察してコミュニケーションを取り合うことができるようになったとしている。また、新型コロナウイルス感染症はパンデミックから地域特有の風土病に移行する段階にあり、コロナウイルス自体は存在するものの、その威力はワクチンなどによって軽減されつつあるとした。なお、C2i のデータによると、調査対象となった大学の28%超が学生にワクチン追加接種を義務付けているが、私立大学に限定すると約半数である一方、公立大学では約12%にとどまった。

 
1月6日


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地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ