教育省（Department of Education）監査総監室（Office of Inspector General）は2019年2月14日、教育省連邦学資援助局（Office of Federal Student Aid：FSA）による連邦学資ローンサービス提供企業9社の監督状況を検証した報告書「連邦学資援助局 ～サービス提供企業による連邦学資ローンサービス要件違反リスクを緩和するためにさらなる対策が必要～（Federal Student Aid: Additional Actions Needed to Mitigate the Risk of Servicer Noncompliance with Requirements for Servicing Federally Held Student Loans）」を発表した。
本報告書は、2015年1月～2017年9月までの間のFSAによる連邦学資ローン監督状況に重点を置いたものである。これによると、FSAはローンサービス提供企業が規則に従わなかった場合にその責任を追及しないことが多く、例えば、FSAによる公式視察10回の中で、6回において問題が発見され、繰り返して確認された問題があったにもかかわらず、サービス提供企業に修正を命令したり罰則を科したりせずに、注意しただけであったという。
OIGは、ローンサービス提供企業に責任を負わせないことで、ローン利用者だけでなく納税者にも損害が発する可能性があると結論付けている。
なお、
- ①ローン利用者に全ての返済オプションを提示していないことと、
- ②特定の返済プラン利用者の1カ月当たりの返済額を誤って算出すること
の2点が、繰り返し発生する問題であったという。
なお、本報告書は、『Federal Student Aid: Additional Actions Needed to Mitigate the Risk of Servicer Noncompliance with Requirements for Servicing Federally Held Student Loans』から閲覧可能。
2019年2月14日
The Associated Press：Report finds problems with student loan servicing, oversight
