【ニュース・アメリカ】教育省、2001年-2016年に閉鎖した大学841校に在籍した学生約29万人のペルグラント受給資格を回復

 
教育省(Department of Education)のベッツィー・デボス(Betsy DeVos)長官は、2001年-2016年に閉鎖した大学841校に在籍していた学生28万8,969人に対し、低所得層学生対象の連邦奨学金「ペルグラント(Pell Grant)」の受給資格を少なくとも部分的に回復させたことを明らかにした。
 
営利大学のコリンシアン大学(Corinthian College)及びITT工科大学(ITT Technical Institute)などを含む、突然閉鎖した大学に在籍していた学生のペルグラント受給資格の回復は、2016年秋にパティ・マレー上院議員(Patty Murray、ワシントン州選出民主党)が強く要請していたもので、オバマ政権が受給資格回復を行うことに合意していたが、今回、これが実現されたことになる。
 
トランプ政権は、2017年4月にオバマ政権下での計画を完了させると発表していたが、その後の進捗状況が不明であったため、マレー上院議員は、最近になって、教育省連邦学資援助局(Federal Student Aid office)に対し、資格回復に向けた取り組みの進捗状況に関する最新情報の提供を要請する書簡を送付していた。教育省は、今回の措置により、合計45万1,800学期分の受給資格を回復させたことになるとしている。
 
2017年11月17日
 
The Chronicle of Higher Education:Education Dept. Restores Pell Eligibility to Nearly 300,000 Students
 

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