教育省(Department of Education)は5月6日、高等教育法第9条(Title IX)の下で、大学キャンパスにおける性的暴行の取り扱いに関する
最終規則を発表した。
同規則案は、2018年11月に発表されたもので、その後、教育省人権局(Office for Civil Rights:OCR)が約1年半をかけて、12万4,000件以上
寄せられたパブリックコメントのレビューを行った。
OCRが、正式な手続きを踏んでTitle IXに関する指針を発表するのは1997年以来初めてで、オバマ政権下で2011年と2014年に発表された
指針とは異なり、法的強制力を持つことになる。
米国大学は、8月14日までに同規則に準拠することが義務付けられている。ベッツィー・デボス(Betsy DeVos)教育長官は、新規則に関し、
性的暴行被害を通報した学生と、被疑者の学生の両方に対し、適正手続きの権利を確保するものとしている。
新規則の主な内容は以下の通り。
- 性的ハラスメントには、性的暴行、デートバイオレンス、ドメスティックバイオレンス、ストーカー行為を含み、性に基づく違法な差別と認識。
- 性的暴行被害者、被疑者、大学のいずれもが信頼でき、一貫性のある、法的に正当な枠組みを提供。
- 全ての人々が性的ハラスメントを通報するための明確且つ利用可能な連絡先情報の提供を大学に義務付け。
- 大学による性的ハラスメント事件への対応方法を決定する権利を被害者に付与。
- 受講講座・学生寮の変更や接触禁止命令を含む、被害者に対する支援を提供することを大学に義務付け。
なお、新規則の概要は、こちらからダウンロード可能。
5月7日
Inside Higher ED:
U.S. Publishes New Regulations on Campus Sexual Assault
Department of Education:
Secretary DeVos Takes Historic Action to Strengthen Title IX Protections for All Students