国際教育研究所(Institute of International Education:IIE)は5月14日、報告書「COVID-19が米国高等教育キャンパスに及ぼす影響、
報告書2(COVID-19 Effects on US Higher Education Campuses, Report 2)」を発表した。これによると、米国大学の88%は、
2020-21学年度の留学生在籍数は減少すると予想し、30%は大幅に減少すると予想していることが明らかにされた。
4月16日~5月1日に実施された本報告書用調査に参加した高等教育機関599校は、2018-19学年度には、米国の留学生総数の47%に相当する
51万9,456人が在籍していた。
回答者の31%に相当する138校では、COVID-19 に関連する渡航制限の影響を受けて、2020年春学期に留学生3,144人が米国に
入国できなかったとしている。
また、回答した大学に2020年春学期に在籍した留学生は合計25万1,385人であったが、COVID-19パンデミックの影響で1万8,551人が帰国し、
92%が米国に留まったという。
さらに、2020年夏学期に留学生を受け入れる計画の大学のうち、68%は一部の学生が渡航できないと見込み、78%が渡米できなかった
留学生に対してオンライン講座受講機会を提供する計画とした他、72%は秋学期まで登録を遅らせることを認めるとした。
この他、回答した大学の70%は、2020年秋学期には、渡航規制延長やビザ発行遅延の影響で、一部の留学生は渡米できないことを予測し、
75%はこれらの学生に対して登録時期を遅らせるオプションを学生に提示すると回答している。
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
5月14日
The PIE News: HEIs anticipate decline in int’l enrolment