メリーランド大学カレッジパーク校(University of Maryland at College Park)ポスドク研究員のダマニ・ホワイト‐ルイス
(Damani K. White-Lewis)氏は、大学教員採用審査において一般的に使用される「適切性(fit)」という非常に主観的な判断基準を
検証した論文「大学教員採用過程におけるうわべだけの適切性(The Facade of Fit in Faculty Search Processes)」を7月9日付
オンライン版「ジャーナル・オブ・ハイヤーエデュケーション(The Journal of Higher Education)」誌で発表した。
本研究では、同一大学で
- 社会科学
- 人文科学
- 生命・行動科学
- 物理科学
という4部門の人材採用委員会に所属し、採用に関与した教員・委員長・学部長23人を対象とした面談と、採用関連文書の検証が行われた。
この結果、ホワイト‐ルイス氏は、明確な基準ではなく主観的な判断基準を利用すると、人種を始めとする偏見に基づく採用につながると
指摘している。
また、新型コロナウイルス感染症流行以前の大学教員採用過程では、研究のインパクトが他のどの要因よりも重視され、「類は友を呼ぶ」
採用となっていたことが確認された。ホワイト‐ルイス氏は、全般的判断要因から「適切性」を除外し、慣例を修正することで、より公平な採用の
促進が可能としている。
なお、本論文は、こちらから閲覧可能。
7月14日
Inside Higher ED
A Bad Fit?
なお、本報告書は、こちらからから閲覧可能。
The Chronicle of Higher Education:
Black Scientists Face a Big Disadvantage in Winning NIH Grants, Study Finds