オンライン学習プラットフォームを提供するコーセラ社(Coursera)は、約3,000万人が利用した2017年のオンライン講座の中で、受講登録者数の多い上位10件の講座を発表し、技術ベースの講座の受講者数が増加傾向にあることを明らかにした。
毎日の登録者数に基づく分析の結果、受講者数が最も多かった講座は、コーセラ社共同創業者のアンドリュー・イング(Andrew Ng)氏がスタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)と協力して提供した「機械学習」講座であった。
また、上位10講座のうち、3講座は人工知能に重点を置いた内容の講座であった。この他、ブロックチェーン・暗号通貨・ビットコインを取り扱った講座も上位10位以内にランクされ、プリンストン大学(Princeton University、ニュージャージー州)が提供した講座「ビットコインと暗号通貨技術(Bitcoin and Cryptocurrency Technologies)」は、2017年末に5位にランクされた。
コーセラ社最高コンテンツ責任者のニキール・シンハ(Nikhil Sinha)氏は、同社のブログにおいて、職場でのオートメーション化が進むにつれ、失職に対する脅威が高まり、新たなキャリアパスに進むために、仮想技術及びITベースの科目における資格取得に関心を示す成人が増加しており、2018年もこの傾向は続くと分析している。
そのため、同社では、2018年1月には、グーグル社(Google)と協力してITサポート認定証(IT Support Certificate)取得課程を開講予定としている。一方、大規模公開オンライン講座(MOOC)プラットフォームのフューチャーラーン社(FutureLearn)は、デジタルスキルの重要性が高まる中で、同社が提供する講座の中ではコンピューター言語を学ぶ講座が依然として受講者数が最多としている。
2018年1月11日
The PIE News:Online learning took a tech turn in 2017
【ニュース・アメリカ】コーセラ社、人工知能・仮想技術・IT関連講座の受講登録者数が増加傾向
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
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