バブソン調査研究グループ(Babson Survey Research Group)は2017年12月19日、オープン教育リソース(open educational resources:OER)に関し、大学教員2,700人超を対象として実施した調査結果をまとめた報告書「教科書を開いて(Opening the Textbook)」を発表した。
これによると、OERを利用する2年制・4年制大学教員数は、2015-16学年度の5%から2016-17学年度には9%に増加したことが明らかにされた。また、OERの認知度も高まっており、OERのことを「知っている」「とてもよく知っている」と回答した教員は全体の29%で、2015-16学年度の25%、2014-15学年度の20%から継続して増加している。
一方、OERについて聞いたことがないと回答したのは、2014-15学年度は66%であったのに対し、2016-17学年度は56%まで減少した。
その他の主な結果は以下の通り。
- 回答者の50%は、必要な教材を見つけることが非常に困難と回答。また、47%は担当科目において利用可能な教材数が不十分と回答。これらは、過去3年間も、OERをより広く導入する上での最大の障壁として報告された問題。
- OERに関する懸念事項として、「最新情報が掲載されていない可能性がある」及び「内容の質が高くない」を挙げた回答者は、それぞれ全体の約30%以下。
なお、本報告書「Opening the Textbook : Educational Resources in U.S. Higher Education, 2017」(PDF:2.73MB)は、からダウンロード可能。
2017年12月19日
Inside Higher ED:OER Adoptions on the Rise