エネルギー省のリック・ペリー(Rick Perry)長官は2017年7月17日、「バイオエネルギー研究センター(Bioenergy Research Center:BRC)」として4か所を指定し、2018年度予算から総額4,000万ドルを助成することを発表した。これらのセンターは、エネルギー省傘下の国立研究所もしくは著名大学が主導するもので、持続可能で費用効率のよい次世代のバイオ製品やバイオエネルギーの研究開発を進めることとなる。
同助成は5年間継続される予定で、今回助成を受けることが決定したBRCは、
① | ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)がミシガン州立大学(Michigan State University)と提携して主導する 五大湖バイオエネルギー研究センター(Great Lakes Bioenergy Research Center) |
② | オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory、テネシー州)が主導する バイオエネルギー・イノベーションセンター(Center for Bioenergy Innovation) |
③ | ローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory、カリフォルニア州)が主導する 共同バイオエネルギー研究所(Joint BioEnergy Institute) |
④ | イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(University of Illinois at Urbana-Champaign)が主導する 先端バイオエネルギー・バイオ製品イノベーションセンター(Center for Advanced Bioenergy and Bioproducts Innovation) |
の4つである。
エネルギー省ではすでに2007年に同名のプログラムを立ち上げており、上記の①~③の3つのセンターに対して助成を行っていた。プログラム名は同じであるものの、今回の新規助成では、バイオ燃料だけでなく、バイオベースの化学薬品・製品の開発も含む取り組みが行われることになる。
Department of Energy:Department of Energy Provides $40 Million for 4 DOE Bioenergy Research Centers