【ニュース・中国】最新版世界大学ランキング 清華大・北京大がアジアトップ

 
英「タイムズ・ハイヤー・ エデュケーション(Times Higher Education、THE)」誌は2019年9月11日、2020年度世界大学ランキングを発表した。中国からは計13の大学や学院がトップ200入りした。うち、清華大学と北京大学がそれぞれ23位と24位にランクインし、初めてアジアの上位二位を独占した。
 
THE世界大学ランキングは、教育、研究、論文の被引用数、産業収入、グローバル化度など多岐にわたる指標から大学の総合力を測ったもので、比較的権威のある世界大学ランキングの一つとされている。同ランキングがスタートして16年目を迎えた今年は、92か国・地域の1,300あまりの大学が対象となり、対象の大学数がこれまでで最も多い年となった。
 
今年のランキングは、アメリカの大学7校がトップ10入りを果たしたが、世界トップの座は依然としてイギリスのオックスフォード大学がキープしている。中国からは、本土の7校、香港の5校、台湾の1校の計13の大学や学院がトップ200入りした。日本からは東京大学と京都大学のみがトップ200入りした。
 
清華大学と北京大学のほかに世界大学ランキングのトップ200入りした中国本土の大学や学院は、中国科学技術大学、浙江大学、復旦大学、南京大学、上海交通大学だ。
 
ここで注目すべきは、北京大学が昨年の31位から24位に順位を上げ、シンガポール国立大学を追い抜き、清華大学の後ろにつけたことだ。これにより、中国本土の大学が初めてアジアの上位二位を独占することになった。
 
「教育改革と継続投資のたまもの」
 
中国の大学の順位上昇は、米紙「ウォールストリートジャーナル」の関心も引いた。同紙は記事の中で「アメリカのランキングは全体的に見て依然世界トップだが、高等教育への投資を拡大し続ける中国がどんどんライバルとしての存在感を増している」と述べている。
 
同紙記事はさらに、「中国の高等教育に対する巨額の投資は、成果を上げ続けており、今年はさらに六つの大学や学院がランクインした。分析によると、中国の教育投資は初めて他の国を抜いて、世界一となった」と述べている。
 
THEは報告書の中で、中国本土のトップレベルの大学や学院は今年、論文の被引用数と研究収入の面で高得点を獲得しており、これは中国政府による高等教育への継続的投資の成果が反映されているのではないかと指摘している。
 
『タイムズ・ハイヤー・ エデュケーション』誌の最高知識責任者フィル・ベイティ(Phil Baty)氏も、「中国の大学や学院の順位上昇は、数十年にわたる教育改革と教育投資に対する努力のたまもので、これは顕著な成果を上げた。しかもこの傾向は今後も続くだろう」と述べている。
 
事実、中国の大学の国際競争力が、近年、絶えず向上・進歩を続けているのは誰もが認めるところだ。いくつかの世界的権威のある大学ランキングの結果も目を見張るものがある。
 
今年6月19日にイギリスの大学評価機関QS(クアクアレリ・シモンズ社、Quacquarelli Symonds)が発表した2020年版QS世界大学ランキングで、清華大学と北京大学はいずれもトップ30にランクインしており、それぞれ16位と22位に輝いた。これはこの2大学がこれまで獲得した順位の中で、最も高いものとなった。
 
アメリカのYahooニュースはこのランキング結果について、中国の科学研究成果はすでにアメリカと肩を並べるレベルに達していることを示すものであると伝えている。2020年版QS世界大学ランキングにランクインした中国本土の42大学のうち、32校のQS論文被引用指数が昨年より上昇している。
 
アメリカのYahooニュースの報道はさらに、中国本土には世界トップ200入りしている研究型大学が19校あるが、2016年時点では12校だったこと、今回のQSランキングで世界トップ100入りした中国本土の大学や学院には、清華大学と北京大学のほかに、復旦大学、浙江大学、上海交通大学、中国科学技術大学があることも伝えている。
 
2019年9月14日
 
中国新闻网:世界大学最新排名清华北大领跑亚洲[来源・中国日报网]

地域 アジア・オセアニア
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