【ニュース・タイ】ASEANが大学間共同教育を計画

今後5年間、タイの学生はASEAN地域の6,000校の大学で良質な高等教育を受ける機会に恵まれる。学生の単位移行が、ASEAN加盟国10ヵ内の機関間で2020年まで許可される。

ASEAN質保証ネットワーク(ASEAN Quality Assurance Network: AQAN)のChannarong Pornrungroj会長は、ASEAN質保証フレームワーク(ASEAN Quality Assurance Framework: AQAF)のシステムは、1,800~2,000万人の高等教育課程に在籍する学生が外国で学位を取得するのに必要な単位の移行を可能にするために開発されてきた、と述べた。

Channarong会長はマニラで先週行われた、2015 年AQAFラウンドテーブルミーティングにおいて次のように述べた。
“ASEAN地域における高等教育システムを一体化させるため、東南アジア地域の大学の統合に向けた体系だった機構、つまりAQAFを新設する必要がある。このフレームワークは、ASEAN地域の大学の水準を改善・統合することにより、諸大学が高等教育システムにおける共通基準に合意することを目的としており、外部の質保証機関、外部の質保証プロセス、内部の質保証、国家的資格フレームワークの原則からなる。

単位互換システムはASEAN地域における学生のモビリティを促進し、学生が欧米の大学ではなくASEAN加盟国内の大学で勉強するよう後押しする。”

AQAFのDato Syed Ahmad Bin Hussein会長は、質保証システムを立ち上げたばかりの国もあるものの、ASEAN地域のすべての大学は5年以内に教育水準の共通性を認識できるだろう、と述べた。

(2015年9月6日 Bangkok Post紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 国際機関レベルの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
国際交流 国際化、学生交流