【ニュース・アメリカ】CDC長官にジョージア州公衆衛生長官のブレンダ・フィッツジェラルド氏を指名

厚生省(Department of Health and Human Services)のトム・プライス(Tom Price)長官は2017年7月7日、疾病管理予防センター(Center for Disease Control and Prevention:CDC)長官に、産婦人科医で2011年からジョージア州公衆衛生局(Georgia Department of Public Health)長官を務めるブレンダ・フィッツジェラルド(Brenda Fitzgerald)氏を指名したことを発表した。
フィッツジェラルド氏は、CDC長官を8年間務めた後に2017年1月に辞任したトム・フリーデン(Tom Frieden)氏の後任となる。

 

フリーデン氏は、フィッツジェラルド氏のCDC長官就任に関し、ジョージア州において家族計画へのアクセスや幼児期早期の発達促進などに対する非常に積極的な取り組みを行ったことを高く評価しているが、その一方で、新長官の能力がいかに高く献身的であったとしても、CDC職員約700人分の職が空席となったままであることや、2018年度大統領予算案ではCDC予算が前年度予算の17%に相当する12億ドル減とされていることは懸念事項とコメントしている。

 

フィッツジェラルド氏は、ジョージア州公衆衛生長官として、低所得者対象の連邦政府負担健康保険「メディケイド(Medicaid)」を利用する女性に対し、出産直後からの避妊薬提供を可能とする措置を取ったり、アトランタ空港でエボラ検査プログラムを積極的に導入したり、ジョージア州では選択的早期分娩の割合が高くなっているが、早期分娩が学童期の学力に悪影響を与えることを証明するデータを提示して、この割合を劇的に低下させたりするなど、数々の実績を残していることから、エモリー大学(Emory University、ジョージア州)公衆衛生学部長のジェームズ・カーラン(James Curran)氏や、公衆衛生学部・プログラム協会(Association of Schools and Programs of Public Health)会長のドンナ・ピーターセン(Donna J. Petersen)氏らは、フィッツジェラルド氏はCDC長官として適任であるとして、同氏の指名を称賛している。

 

Science:Trump taps Georgia health director to lead CDC

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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