【ニュース・アメリカ】ニューヨーク州、医師である研究者の研修支援を目的として州内の学術医療研究所26機関に2年間で総額1,380万ドルを助成

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ(Andrew M. Cuomo)知事は2017年7月6日、「エンパイア臨床研究調査プログラム(Empire Clinical Research Investigator Program:ECRIP)」の下で、医師である研究者の研修を支援するために、州内の学術医療研究所26機関に対し、2年間に亘り総額1,380万ドルを助成することを発表した。

 

本助成は、がん、糖尿病、てんかん、及び、疼痛管理などといった分野における研究プロジェクトを支援するもので、ニューヨーク州における生命科学事業の成長促進を目的とした知事主導の継続的取り組みを補助することになる。

 

クオモ知事は、ニューヨーク州は医学・科学イノベーションにおけるリーダーで、州全域の病院を支援することにより、優秀な科学研究者の招致・保持に繋がり、州民に対して最高の医療ケアを提供することができることになると発言した。

 

また、ニューヨーク州衛生局長のハワード・ザッカー(Howard Zucker)氏は、ECRIP助成はニューヨーク州を生物医学研究・イノベーションにおける最先端としての地位を維持するための1つの手段であるとし、同助成により、次世代の医師である研究者がニューヨーク州内の病院で研修を積み、州民が疾病と闘い健康を守る能力を高めることになると発言した。

 

ECRIP助成は、「医療センター」と「個人」の2つのカテゴリーに分かれており、「医療センター」カテゴリーの医療研究所18機関には、今後2年間に亘り約70万ドルの助成が支給されるが、最低3人のフェローを含むチームの研修のために、助成を受ける研究所側も少なくとも20万ドルのマッチングファンドを支出することになる。一方、「個人」カテゴリーの医療研究所8機関には、2年間で最高15万ドルの助成が支給され、様々な分野の研究者の研究能力構築及び研修に使用されることになる。なお、同助成を通して、今後2年間で医師資格を持つ研究者最低62人が研修支援を受けることになる。

 

NEW YORK STATE:Governor Cuomo Announces $13.8 Million to Advance Life Sciences Research and Enhance Health Care Across New York

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アメリカ
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