【ニュース・アメリカ】米国大学で学ぶネパール人留学生数が前年比18%増

国土安全保障省(Department of Homeland Security)は、米国に滞在する留学生・交流訪問者(F、M、Jビザ保有者)に関する情報を取りまとめた「学生・交流訪問者情報システム(Student and Exchange Visitor Information System:SEVES)」から得られた統計分析結果を発表した。

 

これによると、F-1(academic:留学生)、M-1(vocational:職業訓練校留学生)、またはJ-1(exchange visitor:交流訪問者)ビザで米国に滞在する学生・交流訪問者数は、2017年5月時点で118万4,735人で、前年比2%増であったが、ネパール人留学生数は、前年比18%増と突出していることが明らかにされた。また、これらの滞在者全体の77%は、アジア出身者であるという。さらに、全体の約3分の1に相当する36万2,368人は中国出身であるのに対し、インド出身者は20万6,698人で、前年比7%増となった。これに続くのは、韓国の7万1,204人と、サウジアラビアの5万5,806人であるが、これら2カ国からの留学生数はそれぞれ前年比で7%減、18%減となっており、特にサウジアラビアは、石油価格の暴落と、アブドゥラ王奨学金プログラム(King Abdullah Scholarship Program)の大幅削減による影響が大きいと見られている。一方、5番目に留学生数の多いベトナムは、前年比6%増の3万279人が米国大学に進学している。ネパール人留学生数は全体の11位であるが、前年度比18%増の約1万5,000人が米国大学に進学しており、これについて国際教育研究所(Institute of International Education:IIE)副会長代理のラジカ・バンダリ(Rajika Bhandari)氏は、2015年4月に発生し、約9,000人が死亡したネパール地震を機に、同国における高等教育インフラが完全に崩壊したことが影響していると分析している。

 

2017年7月7日

 

The PIE News:US:international students top 1.18 million

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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