このレポートは、近年フランスにおいて進められている大学の合併・統合についてまとめたものである。
まず前半部では、1968年のフォール法以降に政府によって出された法律や政策のうち大学合併・統合と関連性の高いものを取り上げる紹介する。次に実際に大学の合併・統合を経験した、またはしている教育機関関係者に行ったインタビューを紹介する。質問の内容についてはインタビューを行った各大学の様子に加え、インタビュイーの合併・統合前後の体験や意見、見解も伺った。インタビュイーの選定にあたっては、なるべく多様なケースを網羅するため、時間的(合併・統合の時期)、地理的条件の異なる大学を選んだ。交渉の過程で折り合いがつかない大学もあったものの、最終的にストラスブール大学(2009年合併)法学部教授(当時)、エクス=マルセイユ大学(2012合併)研究・評価部長および事務局長代理、ソルボンヌ大学(2018合併)国際部長および化学部准教授、高等師範学校パリ・サクレー(2015-統合中)研究担当副学長にインタビューを行うことができた。なお本レポート中、既存の複数の大学が消滅して新しい大学が創設されることを合併(fusion)、既存の複数の大学が存在したまま新設法人等の傘下となることを統合という。
なお、報告書全文はこちらから閲覧可能(PDFファイル:1MB)
【氏名】 塩井 洋介
【所属】 名古屋大学
【派遣年度】 2018年度
【派遣先海外研究連絡センター】 ストラスブール研究連絡センター
【国際協力員レポート・フランス】フランスにおける大学合併・統合
地域 | 西欧、EU |
国 | フランス |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
行政機関、組織の運営 | 組織・ガバナンス・人事 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育、研究 |
レポート | 国際協力員 |