【国際協力員レポート・タイ】大学の「国際化」を考える-タイにおける国際実務業務を通して-

「大学のグローバル化は、事務職員のグローバル化から」独立行政法人日本学術振興会(JSPS)では、大学等の職員を対象として、国際交流に関する幅広い見識と高度な実務能力を有する専門的な職員の養成を目的とした「国際学術交流研修」を行っている。受講者は「国際協力員」として、JSPS東京本部における国際学術交流の実務研修(1年間)及びJSPS海外研究連絡センターにおける海外実務研修(1年間)を受講する。
本研修は、大学のグローバル化に貢献する事務職員を育てると謳っている。私が本研修に応募したきっかけは、神戸大学において国際部に配属され、大学の「国際化/グローバル化」の渦中にありながら、自分の中で国際化の明確なビジョンも、貢献できるだけの知識も経験もなく、大きな壁にぶつかって、この現状を打破したいと考えたからだ。大学の国際化の実態と神戸大学に最適な「国際化」の方法を学びたい、一度外から神戸大学を客観的に見てみたいと強く思っていた。
2016年度の国際学術交流研修には全国の14大学から総勢16名の事務職員が参加した。それぞれ大学ごとに異なるミッションを背負い、JSPS東京本部の国際事業部で1年間、国際事業の実務を学んだ後、世界8カ所に展開する海外研究連絡センターへ配属された。私は東京本部において国際事業部人物交流課に配属され、主に外国人招へい事業を担当させてもらい、2017年4月からは、山下邦明センター長が率いるバンコク研究連絡センターに配属されることとなった。本報告書では、2年間の国際学術交流研修を通して、最も考えさせられた「大学の国際化」について、実務経験から見えてきた国際化の実態と、タイでの国際業務及び今後取り組んで行きたいこと等について紹介をしたい。
なお、報告書全文はこちらから閲覧可能。
【氏名】 土肥 亜紀子
【所属】 神戸大学
【派遣年度】 2017年度
【派遣先海外研究連絡センター】 バンコク研究連絡センター

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化
人材育成 職員の養成・確保
社会との交流、産学官連携 産学官連携
レポート 国際協力員