【国際協力員レポート・タイ】日本の大学における海外オフィス設置の目的とその現状-東南アジアの拠点タイでの実例-

大学の国際化が叫ばれている昨今、日本の各大学は海外センターオフィスを設置している。その目的は、長期・短期の留学生リクルート等の教育活動、研究プロジェクト推進のための連携研究拠点としての活用等、様々であると思う。ASEAN諸国の中で地勢的にも中心に位置するタイは、東南アジアの拠点として、首都バンコクを中心に多くの日本の大学が海外オフィスを構えている。実際に、タイに拠点を置く日本の大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(Japanese University Network in Thailand:JUNThai)には、2017年9月現在で49の日本の大学が加盟しており、その数は、2014年の発足当時は15大学程度であった。JUNThaiに加盟していない大学もあるため、実際にはさらに多くの日本の大学がタイに進出しているのだが、JUNThai加盟大学の数だけを見ても、タイに拠点を置く日本の大学の数は、この3年間で3倍以上になったということである。なぜ、これほどまでに急速に数が増えたのであろうか。その目的は何なのだろうか。そして、その海外拠点はどのような規模でどのような活動をしているのだろうか。
筆者の所属する山口大学も2016年11月にタイ・バンコクのカセサート大学バンケンキャンパス内に海外オフィス(山口大学バンコク国際連携オフィス)を設置して、留学生リクルートのための広報活動、山口大学同窓会タイ支部の活動支援、研究者交流の支援等の活動を行っている。
このため、タイに拠点を構える日本の大学にアンケートを実施し、各大学のタイ海外拠点設置の目的、現状、運営体制等を把握し、今後の大学の国際化の取り組みの参考とする。
なお、報告書全文はこちらから閲覧可能。
【氏名】 斉藤 康平
【所属】 山口大学
【派遣年度】 2017年度
【派遣先海外研究連絡センター】 バンコク研究連絡センター

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事、予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究
国際交流 国際化、学生交流、研究者交流
人材育成 学生の多様性
統計、データ 統計・データ
レポート 国際協力員