【ニュース・北欧諸国】SDGsの達成に向けた各大学における斬新な取組

 
Sustainable Development Goals(SDGs)の達成に向けた革新的な取組が、北欧諸国の大学で次々と始まっている。
 
デンマークでは、2019年6月17日に開催された南デンマーク大学の理事会で、これまで前例のない最大の変革、すなわち、SDGsの17の目標達成を全学的な重要課題と位置付けることが発表された。これを受け、17の目標に対応した17の1年間の修士プログラムが開始される予定。
 
スウェーデンでは、2019年6月26日、36のスウェーデンの大学が気候変動に関する独自の枠組に署名した。この枠組は、スウェーデン王立工科大学(KTH Royal Institute of Technology:KTH)とチャルマース工科大学が中心となって作成されたもので、2030年までに世界の平均気温の上昇を1.5度に抑えることを定めたパリ協定に対応している。これによって、温暖化ガス排出量の削減はもとより、気候問題への関与を増大させることを目指す。枠組にはガイドラインが添付されており、このガイドラインには、高等教育機関が社会に影響を与えることのできる重点分野や各大学が講ずべき方策の事例が盛り込まれている。
 
ノルウェーでは、2019年6月17日から27日、ベルゲン大学、ノルウェー経済大学、西ノルウェー応用科学大学、クリスティアン・ミケルセン研究所、ノルウェー研究センターの共催により、ベルゲン・サマー・リサーチスクールが開催された。SDGsの達成に向けた大学の役割のフォローアップと位置付けられ、博士課程の学生に、「持続可能な未来の政策に影響を与えるために、どのように研究を構築していくのか?」が問いかけられた。選抜された100名の学生は、ベルゲンの優れた研究グループに所属し、天然資源や医療、貧困問題などに取り組む。
 
University World News:Unprecedented moves by universities to tackle UN SDGs
KTH Royal Institute of Technology:Swedish universities develop comprehensive framework for their climate work
Chalmers University of Technology:Climate framework for Swedish universities
 

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
社会との交流、産学官連携 社会貢献
レポート 海外センター