【ニュース・中国】教育部:中国大陸部と香港が教育分野の交流・提携で優位性の相互補完と共同発展を実現

教育部港澳台(香港・澳門[マカオ]・台湾)事務弁公室の劉錦主任は新華社の記者に対し2017年6月28日、「香港返還以降、中国大陸部と香港は教育分野での交流や提携において、一国二制度の優位性の相互補完と共同発展を実現させてきた」と表明した。
ここ数年、香港の教育は発展し、大学は世界大学ランキングの順位を上昇させており、世界の教育分野におけるアジアのトップ且つ世界一流レベルを維持している。これは中国民族の教育事業の発展によって成し遂げられた成果であり、中国大陸部の高等教育の発展にもノウハウを提供したことになる。

 

高等教育分野において、香港の大学は中国大陸部の大学と緊密に連携することで、同質型連携、相補的連携、地域連携を目指す大学連盟を設立し、共に協力し、取り組み、共有し合う大学ネットワークを作り上げてきた。研究協力の面において、香港の大学は2017年度国家科学技術賞の中の国家自然科学賞と国家科学技術進歩賞計11項目を受賞し、そのうちの6項目は、中国大陸部の大学との連携により得られた成果だと言える。

 

初等教育では内地と香港で姉妹学校として2016年には700余りの学校が制定された。青少年教育では2012年に両地共同の万人計画といった交流プロジェクトが実施されている。教員交流では2012年より教育部が香港・マカオ教育国慶北京訪問団活動を行い、既に2,600名の香港・マカオの教員が北京を訪問している。

 

香港返還から20年にわたり、中国大陸部の大学200余校は7万人近くの香港人学生を育成し、現時点までに、中国大陸部の23省(区・市)の大学233校及び研究機関で学ぶ香港人学生は1万5,000人に及ぶ。また、香港の大学で学ぶ中国大陸部の学生も累計5万人余りとなっている。近年では、香港の大学12校が中国大陸部の31省(区・市)で学生募集(学士・修士・博士)を行っており、香港の大学で学ぶ中国大陸部の学生は毎年1万2,000人を超えている。中国大陸部の学生が香港の大学で学ぶことは、香港の大学教育の発展を大きく支えているという。香港の大学は自身の発展を求めるとともに、国家のために数多くの人材を育成している。また、教育部は香港教育界が自発的に国家発展戦略と結合することを支持している。

 

2017年6月30日

 

中国教育和科研計算机网:教育部:内地与香港教育交流合作形成优势互补、协同发展局面 [来源/新華社]

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