【ニュース・中国】北京大学:本科教育(学部教育)に係る模索

 
北京大学は2019年を「本科教育の質向上年」と明確にし、本科教育を北京大学のすべての任務の基礎とし、次の四つの事項を模索し実行している。
 
第一に、「教えること」と「育成すること」の統一を成し遂げる。本科生の指導教官制度を実行、教師と学生が共同で学びを探求する書院制度を試験的に実施、教師と学生の交流に関するオンライン予約システムを開設、教師と学生の関係を密接にし、学生が人生全般において指南役を見つけられるようにする。本科生の「双班主任(クラスに二人の担任)」制度を全面的に実行し、書記、校長、学部の指導及び機関の幹部が学生と深くかかわり、「三全育人(※1)」システムを構築する。
 
第二に、本科教育を推進し、「教(え)」中心から「学(び)」中心に転換する。発見と探索を中心とした教育モデルを普及させ、ゼミ、読書教室及び混合式教育(オンライン教育と伝統教育を結びつけた教育)等を通じて、学生の自主的な学習能力を高める。実践をより重視して人を育てると同時に、単位の比率を調整して、専門課程をより強化する。
 
第三に、新興学科と本科教育を密接に結び付け、文理工の両立を重視する「北京人工智能研究院」を設立し、法律、哲学、政治学及び言語学等の人文社会科学科と理工医学科を融合させたプラットフォームを構築し、さらに学科を越えた、総合的な人材育成システムを築く。
 
第四に、質に重きを置き、本科課程と教材開発を強化する。課程内容、講義方式及び質管理等の面における目標を明確にし、全力で質のよい授業及び課程を築くことを推進する。また、教師がすぐれた教材を編纂することを支持する。
 
※1 全员全过程全方位育人(略称“三全育人”):教職員「全員」・高等教育及び学生の成長の「全過程」・授業、オンライン及び教室内外の「全方面」において、人を育成すること。
 
2019年5月21日
 
光明日報:跨界融合追求卓越本科

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究
レポート 海外センター