【ニュース・フランス】2019年上海ランキングの発表:Frédérique Vidal大臣の反応

 
Frédérique Vidal(フレデリック・ヴィダル)高等教育・研究・イノベーション大臣は、2019年版上海ランキングについて、最近15年でトップ500に入る研究団体を有する国の数が20%増え、競争激化する状況で、フランスが世界6位という順位に位置していることを評価している。
 
今年の上海ランキングには、昨年より2つ多い21のフランスの機関がランクインしている。21の機関について、三分の一が新たなランクインで、半分以上がランキングをキープしている。そして3つの機関がトップ100内に位置し、そのうち2つはトップ50である。
 
パリ南大学は5つランクを上げ(37位)、そしてソルボンヌ大学(44位)とエコール・ノルマル・シュペリウール・パリ校(79位)が続く。この2019年のランキングで注目すべきは、トップ150内にグルノーブル=アルプス大学、そしてエクス=マルセイユ大学、ストラスブール大学、パリ=ディドロ大学がランクインしていることである。モンペリエ大学とパリ=デカルト大学は、トップ200に位置している。
 
2020年にはパリ=デカルト大学とパリ=ディドロ大学を統合し、新たな大学を設立することが計画されている。リール大学に関しては最近統合され、トップ400に入っている。同様にエコール・ポリテクニーク、ロレーヌ大学、パリ市立工業物理化学高等専門大学、エコール・ノルマル・シュペリウール・リヨン校、パリ=ドーフィンヌ大学もトップ400に入っている。
 
大臣はランクインしている機関を称え、有効活用することについても言及している。なぜなら、上海ランキングは、フランスの大学の地位についての重要な指標であり、しばしば強力な影響力を持つからである。10年以上前からフランスでは、大学の統合化を進め、国際レベルの機関を作ることが中心となっている。ただし、世界ランキングは、フランスの大学の現状を完全に反映したものにはなっていないとも述べている。
 
こうした状況の中、2018年12月の決定により、複数の大学等を統合し、1つの機関の中にまとめる実験的な政策が始動した。これにより約10の新しい機関が2020年に誕生し、より上位にランキングされることが期待される。国際競争の中での地位をより明確にするため、被引用件数の多い研究者たちと連携し、様々な研究部門の統合に関して大学を管理する政策に彼らがとりかかる考えを大臣は示している。実際、高被引用科学者指数(HiCi)は、上海ランキングの全体の20%の点数を占めている。これによって、高等教育機関の科学的レベルを、ランキングに入っていない研究団体についても公平に評価できるようになるだろうと考えられている。
 
2019年8月15日
 
Publication du Classement de Shanghai 2019 : réaction de Frédérique Vidal
 

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