高等教育・研究・イノベーション大臣、投資総局、国立研究機構は、第4回未来の投資プログラム及びフランス再興計画の一環で、「探索的研究の
ための優先プログラムと設備」の公募の第一段階の成功を歓迎している。
第3回未来の投資プログラムの「研究のための構造的な設備」と「優先研究プログラム」の活動の教訓から、第4回未来の投資プログラムの「優先
研究プログラムと設備」では、国家またはヨーロッパレベルで優先事項とされる技術、経済、社会、健康、環境などの変革に関連するもの、関係する可能性の
あるものについて、科学分野でのフランスのリーダーシップを構築し、統合することを目的としている。いわゆる活動の「探索的」部門について、
政府は今のこの転換の可能性の探求に寄り添い、支援したいと考えている。
5月末には、探索的な「優先研究プログラムと設備」プロジェクトに67通の提案書が提出され、この公募への熱意と成功が示された。当事者間の交換
期間の後、49通の提案書が認められ、政府機関は各提案について次のことを確認した。
- テーマは、経済、環境、健康、社会に影響を与える研究分野に関連するものである
- テーマは、国家戦略の一環として立ち上げられた「優先研究プログラムと設備」プロジェクトを含まないものである
- 「優先研究プログラムと設備」プロジェクトを進める機関の能力は、プロジェクトの目的と互換性がある
この段階において、20の探索的な「優先研究プログラムと設備」プロジェクトが採択された。プロジェクトの関係者は、2021 年 7 月 30 日までに
申請書を提出する必要がある。申請は、国立研究機構が招集した国際的な審査員によって評価される。最初の探索的「優先研究プログラムと設備」
プロジェクトは、2021年9月に発表される。
フランスによる研究のための10億ユーロ
第4回未来の投資プログラムの最初の3年間で、約20の探索的「優先研究プログラムと設備」プロジェクトが開始され、総額10億ユーロが支給される。
各「優先研究プログラムと設備」プロジェクトに提供される支援は、5000万ユーロ程である。金額は、分野やその潜在性により異なる。2021年
第3四半期に2回目の発表がある。
これらの「優先研究プログラムと設備」プロジェクトの立ち上げを通じて、国家は次の事を望む。
- フランスの研究の将来、特にフランスの国際的な専門分野における科学的リーダーシップの発現につなげる
- 関係する機関の国家的な科学マネジメントの能力を強化しつつ、これらのプログラムに最高レベルで参画する科学コミュニティを最大限に広く構築する
このため、「優先研究プログラムと設備」プロジェクトについて、政府は1つ以上のパイロット版を指定する。このパイロット版は、科学コミュニティ
全体に対しこの国家的役割を全うする。
このために費やすリソースや追求する目標は、前例のない規模で、今後10年間フランスの研究を世界の中で輝かせ、国際的なレベルで最高に発展
させるための特別な支援となる。
したがって、このプログラムの公募の目的は、同時に次のとおりである。
- 国家戦略につながり、後日統合されるような探索的研究の「優先プログラムと設備」を特定し選択すること
- 提案の中からパイロット版を選択すること
- 提出したプログラムのガバナンスと科学的枠組みを検証すること
このプログラムの公募は、プログラムによって支援された研究活動が、経済、健康、環境、社会などに及ぼす可能性と長期的な影響に係るもの
であれば、すべての科学的テーマに開かれている。
政府はまた、提案され得る他のテーマや、文書の提出が求められる他のテーマを除いて、優先的な戦略的分野を定義している(公衆衛生、メンタル
ヘルス、細胞の運命、森林や水源の生化学サイクル、生物多様性、気候変動、化学的環境因子、エコヘルス、生命・環境・社会のための数学、
行動科学、グローバル化した世界の公共政策の評価、未来の遺産、レジリエンスと公正な移行、高度材料とプロセス、特に生物・バイオミメティックス
による新しい技術)。
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Ministère de l’Enseignement supérieur: Appel à programmes “Programmes et équipements prioritaires de recherche exploratoires”
地域 | 西欧 |
国 | フランス |
取組レベル | 政府レベルでの取組 |
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研究支援 | 研究助成・ファンディング |