【ニュース・フランス】平等と差別との闘い ESRI:男女平等の鍵となる数値(2020年発行) 2020年3月8日 国際女性デー

 
国際女性デーにて、高等教育研究イノベーション省は、2020年版「高等教育研究イノベーション‐男女平等に向けて」を発表する。

 
紹介

 
高等教育の選択における若い女性と男性の違いは何か。 女性と男性の学歴はいつどのように分かれるのか。統治機関には女性がまだ多くないのは
なぜか。フランスの状況は他の国と異なるのか。高等教育・研究・イノベーションの平等性とはどのようなものか。

 
この第4版では、関係者全体や一般に対し、これらの高等教育・研究・イノベーションの分野で観察された違いについての詳細で客観的なデータを
提供し、各自がデータを活用し、広め、具体的な行動として取り組むことができるようにする。

 
<注目すべきデータ>

 
2018年の高等教育修了生‐25歳から34歳の高等教育を修了した人々の割合
 
欧州連合では、女性は高レベルの知識活動に参画している。
欧州連合では、25歳から34歳の高等教育を受けた女性は男性よりも多い。

 
2008年と2018年の高等教育を受けた女性の割合

 
2018年の平均では、フランス本土に住む25~34歳の女性の37%がBac+2よりも上の課程を修了しているが、2008年には25%であった。

 
2017‐2018年に行われた性別と課程別の社会的基準による奨学生の割合

 
女性の10人中4人が社会的基準に基づいた奨学金を受給しているのに対し、男性は3人に1人である。
女子学生は、社会基準に基づく奨学金を受給することが、男子学生よりも多い(女子の割合40%、男子の割合34%)。奨学金の対象となる課程の中で、その差が最大(10ポイント)だったのは上級技術者コース(STS)である。

 
2014年に博士号を授与された人の2018年の就労状況

 
博士号取得者は雇用の問題に直面する:博士号を取得してから3年後、女性の雇用条件は男性よりも一貫して悪い。
女性は安定した雇用に就いたり(男性に比べ-5ポイント)管理職の資格を取得したり(-2ポイント)しづらい。彼らの手取り月給の平均は、男性よりも190ユーロ低い。
 

2008‐2009年、2018‐2019年の大学の科学分野における女性の割合
 

生命科学は女性が61%、基礎科学に28%。
学術地域の学長(Rectrices et Recteurs d’académie)
女性の学術地域の学長の数は男性とほぼ同じ。
2020年2月は、15人の女性と16人の男性が学術地域の学長または副学長を務めている。フランス本土都市圏の学術地域では、6人の女性と7人の男性によって運営されている。3人の女性と4人の男性が副学長に新規任命される。

 
2017年の公的研究者のさまざまな職種での女性の割合
 

公共部門では、研究員と講師職の44%が女性である。
女性の44%を占める研究組織では、研究責任者の女性の割合がより高くなる。女性は研究責任者の28%を占めている。

 

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Ministère de l’Enseignement supérieur: ESRI : chiffres-clés de l’égalité femmes-hommes (parution 2020)


地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
人材育成 研究人材の多様性
統計、データ 統計・データ