【ニュース・フランス】ロレアル社、ユネスコ財団から選ばれた24人の若手研究者

 
2019年10月8日、ロレアル社、ユネスコ財団は、35人の研究者に2019年「女性と科学の優秀若手賞」(ロレアル-ユネスコ賞)を授与したが、その中の24人は国立科学研究センター(Centre national de la recherche scientifique:CNRS)所属であった。
 
この賞は、研究者としてのキャリア形成を援助、支援するものである。フランスでは女性の研究者はわずか28%しかいない。これは、科学者への道にはガラスの天井が存在することを示しており、実際に、この数の少なさは研究にも影響している。研究の多くは男性によって、男性のために発展しており、矛盾した決定過程が含まれている。たとえば、人工知能などの技術革新では、ステレオタイプなものが多い。
 
この28%という数字を改善するため、ロレアル財団とユネスコは、科学研究における女性の数を増やすことを目的とした取り組みを開始した。これには複数の目論見がある。女子学生に研究の道を勧め、研究を奨励し、その成果に賞を与える。これは毎年、118の国から280件の寄付で成りなっている。
 
「女性と科学の優秀若手賞」(ロレアル-ユネスコ賞)は、今年の科学祭典週間に採択され、あらゆる分野の35の博士課程学生、ポストドクターに与えられる。賞金は1万5千から2万ユーロで、これによって若手研究者は研究に従事し、集中することが出来る。また、この受賞者は、強いリーダーシップでガラスの天井を打ち破る力を得ることが出来るだろうと期待される。
 
2019年10月17日
 
CNRS:24 jeunes chercheuses distinguées par la Fondation l’Oréal et l’Unesco pour leurs travaux au sein de laboratoires CNRS
 

地域 西欧
フランス
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