【ニュース・ドイツ】G7科学技術大臣会合をベルリンで開催

2015年6月にドイツのエルマウで開かれたG7サミットの結果を受けて、10月にG7科学技術大臣会合がベルリンで開催された。G7の科学技術大臣会合は、平成20年に日本の発案により開催されて以来、今回が3回目の会合となり、ドイツのヴァンカ連邦教育研究大臣が議長を務めた。本会合においては、主に4つのテーマについて、G7各国の科学技術担当大臣らが議論を交わした。
第一のテーマでは、発展途上国における伝染病など、貧困からくる疾病に関する研究を強化するとともに、情報収集や研究助成を調整することに合意した。
第二の海洋保護のテーマでは、増加する海のプラスチックゴミの管理や画期的なリサイクル技術等に関する国境を越えた学際的研究の必要性について協議するとともに、海洋エコシステムに適合した深海資源採掘の可能性に関する共同研究に合意した。
第三のテーマでは、さらに効率的で環境にやさしいクリーンなエネルギー供給の確保が必要であり、国家のエネルギー研究を進め、透明性を高めることが必要であるとの認識を共有した。
第四のテーマとして、研究インフラを世界に開放し、それにより得られたデータは研究者コミュニティーで共有できるよう標準化するべきだとした。
次回のG7科学技術大臣会合は、2016年5月に茨城県つくば市で開催される予定である。

 

ドイツ連邦教育研究省(BMBF):Kampf den Infektionskrankheiten und der Vermüllung der Meere

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