【ニュース・ドイツ】ドイツアカデミーとドイツ研究振興協会(DFG)がゲノム編集に関する共同声明を発表

ドイツ国立学術アカデミー レオポルディーナ等のアカデミーとドイツ研究振興協会(DFG)は、ゲノム編集の可能性とその限界や結果について社会全体で科学的、倫理的、法的な対話を促すことを目的として、「ゲノム編集の可能性と限界」と題した共同声明を発表した。
この声明の中では、現在のゲノム編集技術の方法や開発状況、適用分野、従来の遺伝子組み換えに対する優位性等に触れるとともに、ゲノム編集が既に多くの分野で倫理的にも法的にも受け入れられていることが述べられている。一方で、ヒトの遺伝子に影響を及ぼす生殖細胞のゲノム編集は禁止すべきであり、ドイツにおいては関連の研究は厳しい法律の規制対象となっていることにも言及している。しかしながら、ゲノム編集技術研究や応用開発を過度に制限するものであってはならず、ドイツは引き続きゲノム編集に関する研究を推進し、その安全で責任ある適用に向けて支援を続けるべきである、としている。

 

ドイツ研究振興協会(DFG): Chancen und Grenzen des genome editing The opportunities and limits of genome editing(PDF)
ドイツ研究振興協会(DFG): Academies and DFG call for the responsible use of new genome editing techniques

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究