【ニュース・ドイツ】ドイツ学術機関連盟が、EU域内のデータ保護規定に関する共同声明を発表

ドイツ学術機関連盟(※)は、2015年6月末に始まるEU域内のデータ保護規定に関する交渉の開始を前に、本規定に係る立案が、各分野(医学分野等)における重要な研究を妨げうることを懸念するとして、交渉の当事者である欧州議会・EU加盟各国・欧州委員会の三者に対し、以下の点に十分配慮して規定を立案するよう要求した。

1. 研究を目的とした、より広範なデータ収集の承諾
2. データの匿名化・偽名化に関する適切な明文化
3. 既収集データのさらなる分析の承諾
4. 医学的データ及び遺伝子データの再処理に際し、現行の仕組みに則った対応
(より煩雑なプロセスを要求しないこと)
5. 研究関係者への情報提供の簡易化
6. 一般的なデータ保護法が整備されていない加盟国が、研究に特化した法改正を履行できるよう、冒頭条文の明文化

(※)ドイツ学術機関連盟:フンボルト財団(AvH)、ドイツ研究振興協会(Deutsche Forschungsgemeinschaft:DFG)、フラウンホーファー協会、ドイツ学術交流会(DAAD)、ドイツ学術審議会(Wissenschaftsrat:WR)、ドイツ国立学術アカデミーレオポルディーナ、ドイツ大学長会議(HRK)、ドイツ研究センターヘルムホルツ協会、ライプニッツ学術連合、マックス・プランク協会により構成。

URL1: http://www.humboldt-foundation.de/web/11599041.html

地域 中東欧・ロシア、EU
ドイツ
取組レベル 国際機関レベルの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究