【ニュース・ドイツ】ドイツ大学長会議(HRK)と各州文部大臣会議(KMK)による学術研究の維持と発展に関する対談

 
各州文部大臣会議(KMK)とドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz:HRK)の会長は、2017年の対談の中で、学術と高等教育に関連する様々な時事問題について議論した。そこでは、とりわけ小規模学科の意義と今後の展望に関わる集中的な意見交換がなされた。両会長は、2017年12月7日に公表された共同声明の中で、これらの小規模学科を、今後の発展のためにより強固に支援していくことを発表した。
 
小規模学科は、専門的で特殊な能力の習得には不可欠であり、文化的遺産の維持にも貢献し、さらに、ドイツの大学を国際的にも特徴づけ、ネットワーク構築を促進するものである。こうした背景から、連邦教育研究省(Bundesministeriums für Bildung und Forschung:BMBF)と、ラインラント・プファルツ州の教育・学術・継続教育・文化省の助成を受け、ヨハネス・グーテンベルク大学マンイツに、これらの学科の発展を観察し、分析するための研究部門が設置された。州政府とHRKに加盟する大学は、この研究部門を維持するとともに、これらの学科に関わる決定の際には、他の州における専門家の助言を活かす努力をしている。
 
KMKとHRKはまた、ヨーロッパにおいてもこのテーマについて活動している。HRKはすでに長期に渡って会談を行い、そこでフランスやポーランドといった国々もこのテーマに取り組もうとしていると指摘する。この会談によって、国家の枠組みを超えた考察が可能となり、相乗的な効果が期待される。
 
2017年12月7日
 
HRK: HRK und KMK wollen Erhalt und Entwicklung fördern

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
レポート 海外センター
研究支援 研究助成・ファンディング