【ニュース・ドイツ】カリチェック大臣:研究と開発で、自動車産業の拠点としてのドイツの未来を保障

 
新しい資金提供ガイドライン「オートモビリティのデジタル化のための電子工学及びソフトウェア開発方法(MANNHEIM)」によって、連邦教育研究省(BMBF)は未来の自動車ITシステムに関する現在の研究需要に対応し、8月にベルリンで開催されたモビリティ協調行動の第6回トップレベル会議の専門家の提言を遂行している。産業主導の戦略的に重要な計画の枠組みの中で、極めて革新的な電子工学と新しいソフトウェア開発方法が生まれる。最大で総額1億3,500万ユーロのこの資金助成は、若手研究者や専門家の需要を満たすことに貢献する。アンヤ・カリチェック連邦教育研究大臣がこれについて説明する。

 
「ドイツは今後も自動車産業の重要な拠点であるべきである。私は、未来の車のためには徹底的な構造転換を必要であると明確に示している自動車業界未来基金に関する専門家委員会の報告を歓迎する。未来の車は気候中立(実質排出ゼロ)で、ほぼあらゆる点においてデジタルでネットワーク化されなければいけない。自動車分野において国際的にペースを維持したいなら、私たちはイノベーション速度と研究の集約において、絶対に速度を上げなければいけない。それゆえ、自動車産業におけるドイツの価値創造が国際的首位を保持するために、連邦教育研究省は新しい資金提供ガイドラインで理論から実装への転換を促進している。私たちは、電子工学やソフトウェア開発、持続可能なバッテリー構想やドイツでの循環可能な価値創造のような関連分野を強化する。」

 
背景:

 
モビリティ協調行動」(KAM)は、自動車業界の代表者や専門家との交流で生産及びイノベーション拠点としてドイツを強化するための可能性と選択肢を明らかにするため、2019年春にメルケル首相の主導のもと発足された。2021年8月18日の KAM の第6回会議で「自動車業界未来基金」専門家委員会の行動提言が発表された。

 
BMBF は、「自動車業界のデジタル化」と「未来のモビリティの持続可能なバリューチェーン」に関するモビリティ協調行動の専門家の提言の実施に対し総計2億2,500万ユーロを按分して資金助成する。

 
発表された資金助成ガイドライン「オートモビリティのデジタル化のための電子工学及びソフトウェア開発方法(MANNHEIM)」は、1億3,500万ユーロで将来の自動車のデジタル化のために、未来志向の電子工学とソフトウェア開発方法をテーマに実施する。

 
デジタル化は、特に人工知能(AI)を活用することで、プロセスやサービス、車両の自動化・ネットワーク化を可能にする。ただし、これにより車両のデータ量が急速に増加する。計算性能や柔軟性、効率における高い要求は、処理能力だけでなく電子工学・ソフトウェア構成においても新しいアプローチを必要とする。これらの目標に到達するために、将来を見据えた特有の電子工学ハードウェアや性能の良いソフトウェアツール、持続可能なソフトウェアが必要とされる。

 
今後、循環型価値創造と持続可能性に焦点を当てたバッテリーセル製造の相乗的な更なる発展についての資金助成ガイドラインが計画されている。

 
2021年11月10日


BMBF: Karliczek: Mit Forschung und Entwicklung Deutschlands Zukunft als Standort der Automobilindustrie sichern


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