【ニュース・ドイツ】「連邦奨学金法(BAFÖG)デジタル」が5月から更なる州で利用可能に(2)

 
背景:

 
オンラインアクセス法(OZG)の実施の一環として、連邦と州政府は共同で、統一された、ユーザーフレンドリーなオンライン申請アシスタント「BAföG デジタル」を開発してきた。連邦内務省、連邦教育研究省、ザクセン・アンハルト州が開発において先導的な役割を担った。

 
運営と、申請アシスタントのさらなる開発は、2022年の終わりまでドイツ政府の経済刺激策によって資金が工面される。各州はターゲットを絞る
ことで開発が軽減され、「One for All」の原理によってサービスは国内に広く利用可能になるだろう。「One for All」は1つの州が中心的に
サービスを開発・運営し、そしてその後、ほかの州や地方自治体にも利用可能にするということを意味する。

 
それゆえ後者はほとんどシームレスに申請を引き継ぐことができる。プロジェクトは、OZG によって想定されるように、2022年の終わりまでに、
すべての特に重要な行政手続きをデジタル化するための、連邦、州、地方政府による協力の一部である。ゴールは、市民と企業のそれぞれの要望について、
オフラインと比べてオンラインでは平均でたった半分の時間で済むようにすること
だ。

 
特に事例が多く優先されるサービスのため、大いに単純化され、直感的であるデジタル申請手続きは、オンライン使用率を大いに増やせるよう作ら
れている。「BAföG デジタル」申請アシスタントは、すでに2016年から可能になっているデジタル申請手続きを、著しく改善し、標準化するだろう。

 
BAföG のオンライン申請は、連邦内務省に代わって、デジタル化ラボにて開発された。選ばれた手法は、開発段階からユーザーに注目するという
ユーザー中心アプローチだった。デジタル化ラボは、連邦デジタルプログラムにおいて行政手続きのユーザーフレンドリーなオンラインの解決策を
開発するための新しく、革新的な手法である。デジタル化ラボでは、相互的なチームがターゲットグループを意識したオンライン申請を、機敏な
方法で開発している。これらは、それぞれの州でテーマ別のフィールドワークの中で行われる。

 
生徒、学生と親は、すべての開発段階で BAföG 申請の最初のテストを行い、フィードバックを行う。学生自治会や地方行政の教育基金のための
事務所の中で、申請過程を担当する人々もユーザーテストに含まれた。

 
デジタルBAföG 申請は非常に明確に、データ量が節約できるようデザインされている。コンフィグレーター(設定)では、すべての関係するフォーム
を一つのアプリケーションで完結できるよう、申請者にとって単純で、理解しやすい質問のみにする。ダイナミックフォームは、申請者が、関連
する質問にのみ答えることができる。

 
加えて、市民に優しいヘルプテキストは申請手続きをサポートする。証拠書類は、申請手続きの間またはあとの日付でコンピューターまたはスマート
フォン経由でアップロードすることができる。学生と生徒たちは、彼らの申請の状況をオンラインで確認することができる。

 
アプリケーションはレスポンシブデザインとなっているため、どんなデバイスからも使うことができる。さらに「BAföG デジタル」は、連邦
内務省の連邦ユーザーアカウントを使うことによって申請者の本人確認と認証の安全性が保証される。
ID カードのオンライン機能を使うための認証は、
最も高いレベルの安全性を提供する。

 
時間と費用を節約するために、ザクセン=アンハルト州は州側のリーダーとして、連邦教育研究省は連邦側のリードエージェンシーとして、申請
アシスタントを開発し、ほかの州に対して「One for All」の原理と合致するよう利用可能にした。「デジタル化ラボ」をつかったオンライン申請の開発
は、連邦内務省によって資金が工面された。

 
コロナ景気刺激策から、連邦政府は2022年の終わりまで、さらなる国内に広く「BAföG デジタル」がいきわたり、発展するよう追加的な資金拠出
をしている。これは、各州の助けとなり、2023年が始まる頃、参加している州は、そのサービスを運営し、さらに発展させるために、費用を
分かち合うだろう。

 
BMBF は、ホットラインのフォームの中の、第一レベルのサポートに資金提供している。オンライン申請は、ザクセン=アンハルト州の IT サービス
プロバイダーデータポート(AöR)によって、すべての州で運営されるようになるだろう。

 
2020年10月から2021年4月末まで、「BAföG デジタル」は、ザクセン=アンハルト州、ラインラント=プファルツ州、ベルリン州、ヘッセン州、
ノルトライン=ヴェストファーレン州において、6か月の試験的段階のテストを成功した。すでに、試験の間、機能は改善され、新しい機能が実装
され、約22,000件の申請が提出された。
 

2021年5月6日 
 


BMBF: „BAföG Digital“ ab Mai in weiteren Ländern verfügbar


地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
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