【ニュース・ドイツ】カリチェック大臣:全国奨学金プログラムは、危機の時代においても信頼できる

 
コロナパンデミックにもかかわらず、奨学生数は高水準で安定。民間資金はわずかに増加。

 
連邦統計局により本日(5月19日)リリースされたデータによると、2020年、ドイツにおける州と州に認められた310の大学28,077名の学生は、
ドイツの奨学金により資金援助された。

 
COVID-19のパンデミックの影響にも関わらず、民間資金の額は再び増加した。8,100を超す民間のスポンサーから、参加している大学は合計
で2億9,400万ユーロを集めた。それゆえ、合計額は前年と比べて40万ユーロ以上、再び増加した。

 
ドイツ奨学金が10年前に始まってから、民間スポンサーは合計で2億2,600万ユーロ以上を若い才能に投資してきた。
 

アンヤ・カリチェック連邦教育研究大臣は次のように説明する。

 
「ドイツ奨学金ネットワークは、危機の時でも団結している強固なコミュニティーである。参加している大学が、いかに精力的で創造性豊かに
COVID-19パンデミックの困難に対応し、この難しい時期でさえネットワークを維持しているのは、素晴らしいことである。

 
会社、財団、協会や民間個人はコミットメント(責任・約束)の中で揺るぎはしなかった。多くの場所で、民間スポンサーは継続し、場合によっては、若い才能のためのサポートは拡大し、非常に強い結束の強さを示しているが、この信頼できる協力は、保証されているわけではない。

 
したがって、今年、私たちが一緒に祝っているドイツ奨学金10周年の記念の機会において、私は、すべての関係している人に誠実な感謝を表したい
と思う。ドイツ奨学金は、社会において、高等教育の現状において、固くその存在を認められている。

 
背景:

 
ドイツ奨学金は、収入に関わらず、分野を問わず才能があり、向上心に燃える学生に月額300ユーロを支援する。資金の半分は、民間スポンサーから
提供され、残りの半分は連邦政府から提供される。

 
奨学金が授与されるとき、大学は上位の成績のみならず、社会貢献、個人の特別な業績、学生の社会的・家族的状況も考慮に入れる。この、ドイツ奨学金の達成するコンセプトの全体的な理解が、若い才能に対して教育機会を切り拓く。

 
多くのドイツ奨学金受給者は、2020年の危機の最中でも安定的なままであり、前年である2019年と同じくらい高いレベル(28,159名の奨学生)
である。全体として、ドイツの学生の約1%が2020年にドイツ奨学金を受給している。

 
2021年5月19日
 


BMBF: Karliczek: Deutschlandstipendium auch in Krisenzeiten verlässlich


地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
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