【ニュース・デンマーク】8大学が研究に関する情報発信における共通ルール策定の検討を開始

デンマークの8大学*は、責任ある研究情報伝達のための共通ルールを2018年内に提案するためにワーキンググループを立ち上げた。このコーデックス、すなわち規定は、デンマークの大学及び高等教育・科学省が、2015年に策定したデンマークにおける研究の健全性のための行動規範に準拠していなければならない。

 

本ワーキンググループの目的は、グループの任務にも示されている通り、「研究者とメディアや社会との間で研究情報が伝達される際にその信頼性を維持するため、8大学に向けた責任ある研究情報伝達のための共通ルールを策定することである。また、このルールの目的は、デンマークの8大学において、責任ある慣習や情報伝達を支援し維持するための共通の指針や目的となること。」である。

 

この取組の背景について、ワーキンググループ座長でコペンハーゲン大学人文学部情報・認知・通信学科のKlemens Kappel教授は次のように述べた。
「個々の研究者、そして社会に提供している研究成果、いずれについてもこの国の研究には大きな自信を持っている。偽りのニュース、すり替えられた事実、そして爆発的に広がる情報が取り巻く現代においては、我々が行うすべてのことについて信頼性を確実に維持できるようにする必要がある。そのため我々は、良い研究が正しくかつ責任ある形で、研究者から社会へ正確に伝達され続けるための一助とすべく、一連の規定や提言の策定に取り組んでいる。」

 

なお、ワーキンググループはKappel座長、各大学のメンバー及び事務職員で構成されており、この取組は2018年内に完了する予定である。

 

*デンマークの8大学
コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)、
オーフス大学(Aarhus University)、
南デンマーク大学(University of Southern Denmark:SDU)、
ロスキレ大学(Roskilde University)、
オールボー大学(Aalborg University)、
デンマーク工科大学(Technical University of Denmark:DTU)、
コペンハーゲン商科大学(Copenhagen Business Academy)、
コペンハーゲンIT大学(IT University of Copenhagen)

 

2018年6月11日

 

【出典】
DANSKE UNIVERSITETER:God forskningskommunikation af god forskning

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事
大学・研究機関の基本的役割 研究、質の保証