【ニュース・タイ】経済的不平等に取り組むプロジェクトが前進

 
プラユット政権は、経済的不平等を持続的な方法で解決するための革新的な施策であるThai Niyom Yung Yuenプログラムを来週開始する。
 
ネーション紙のインタビューで、いくつかの新しい施策の責任者で首相府大臣であるKobsak Pootrakool氏は、政府は第二段階の福祉カードおよびそのほかのプロジェクトをこのプログラムに沿って追及していくと語った。
 
Thai Niyom Yung Yuenプログラムは国民の融和、農業改革、そのほか経済的・社会的発展の統合を目指すもので1,000億バーツの国家予算が今年の終わりまでの福祉、農業改革そしてその他の施策に割り当てられている。
 
農業・農業組合銀行およびタイ政府貯蓄銀行の30,000名を超える職員が低所得の農家や経済的福祉の問題に取り組む地方の貧困層の人々を支援する役割に任命された。
 
政府関係者と農民間の全国的なミーティングが4回予定されており、最初のセッションは2018年2月21日の予定である。1,140万人が、政府のデータベースでは低所得者として登録され、それは年収が30,000バーツに満たない人々である。
 
福祉プロジェクトの第一段階では、それらの1,140万人の人々が低価格の必需品を含めた国の助成を受けることを可能にする電子カードを交付されてきた。
 
福祉プロジェクトの第二段階では、農業・農業組合銀行およびタイ政府貯蓄銀行の職員が低収入の世帯と面談を行い、どのように経済的な向上ができるかアドバイスを行う。
 
Kobsak氏によると農業・農業組合銀行およびタイ政府貯蓄銀行の職員が会計担当者のような働きをし、2月21日の最初のセッションにおいて、低所得者の収入を上げるためのより効果的な施策を考案するためターゲットグループからの情報を収集する。
 
農業、観光そのほかの職業訓練コースや、E-コマースやフランチャイズの指導、同様に小規模ビジネスへの融資の準備、およびその他の施策が各家庭のニーズに合わせ提供される。
 
目標は低所得者層が十分な収入が得られない職種は避け、多様なソースの中からより多くの収入を得ることを支援することだ。例えば、米やそのほかの作物を作る場合でも、売値が製造原価を下回れば農家の損失を招き慢性的な経済的困難に陥る場合がある。農作物の低価格という要因を除いてもほかの慢性的な地方の経済的困難の主要な原因は充分な農業用水の供給ができていないこと、および、金融機関ではない地域のリーダーから高額な貸し付けを受けていることである。
 
Kobsak氏は北東部のカラシン地方を引き合いに出した。彼によると、この地方は一人当たりの収入という観点では国内で最も貧しく、その一つの原因は主要なダムを有するにもかかわらず水不足であることである。そしてそのダムは地理的要因によりその地方の18の地区のうち4地区にしか水を供給することができないため、大多数の14地区はしばしば干ばつに見舞われている。
 
その解決方法は、地方政府が代替の収入源として観光を促進する一方で、新しい灌漑システムによって水流を変化させ、管理することで水を残りの地域に供給することである。
 
Kobsak氏によるとタイの地方は住民がグループを結成し協力して彼らの経済問題に取り組むための適切なメカニズムを欠いている。結果として政府は、法律関係者としてこれらの事業の立ち上げを支援するため、地域事業に関する法令の修正を計画している。
 
住民に預金と貸し付けのサービスを行う地域の銀行の創設を促進させるための他の法令も準備途上にある。
 
2018年2月18日
 
Sunday Nation:Go-ahead for project aimed at tackling economic inequality
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
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