【ニュース・タイ】新しい研究開発省 80%準備完了 6月に稼働予定

 
研究開発と技術革新を所管する新しい省が6月に設立される。
 
2019年4月24日、Udom Kachintorn教育副大臣は新省、高等教育科学研究イノベーション省(The Higher Education, Science, Research and Innovation Ministry:MHESI)の準備状況について、80%準備が完了しており、新省設立に関する法律が施行され次第、始動する予定であると内閣府に報告した。
 
Udom副大臣はさらに、国家立法議会は3月25日、新省に関する10の法律を承認したと述べた。政府はこれら10法律を今年6月に王立官報で公表する予定としている。もし法律が5月に公表された場合、政府は新省を指揮するための暫定大臣を任命する必要が出て来るであろう、とのことである。
 
Udom副大臣は、新政府が樹立した時に準備を確実にできるよう、プラユット首相が新省の詳細を練るためのPrajin Juntong副首相を議長とする特別委員会を創設したと述べた。さらに、政府は新省の2020年度予算に1,300億バーツを割り当てているが、研究開発予算は年度予算とは別になり、独立した基金が後程設立される予定であるという。
 
首相が議長を務める研究技術革新政策委員会(The Council on Research and Innovation Policy)はまた、研究開発政策を監督するために設立される予定である。
 
国立科学技術イノベーション政策事務所(The National Science, Technology and Innovation Policy Office)は最近、自動車、食品、石油部門をリードして、付加価値の高い製品を生産しようとしている大企業の主導によりタイの研究開発費は2017年にGDPの1%に達したと報告した。
 
タイは研究・技術革新基金、熟練した研究開発、そして食料と栄養、航空宇宙、農業および循環経済の最先端研究への移行を通じて、2021年までにGDPの1.5%、2026年までにGDPの2%または3,400億バーツを達成することを目指している。
 
タイの研究開発費は2018年にGDPの1%に達すると見込まれていたが、1年早く目標に到達した。
 
2019年4月25日
 
Bangkok Post:Novel R&D ministry 80% ready – Operations expected to begin in June
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
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