【ニュース・タイ】教育省 労働市場の研究に1千万バーツ

 
タイ政府は、労働市場の需要を特定し、雇用の拡大や、若者の適切なキャリアパス選択を支援するための調査に1千万バーツを使うことを決定した。
 
Teerakiat Jareonsettasin教育大臣は今週、タイ開発研究機関(Thailand Development Research Institute:TDRI)と労働市場の需要に関する調査を行うことについて協議を行ったと語った。教育省は、教育技術開発基金(Office for Educational Technology Development Fund:EdTech Fund)を通じて1千万バーツの資金援助を行う。
 
Teerakiat大臣は、「この調査は、雇用者側がどのような職種に人を求めていて各職種にどのような技能が必要なのかを調べ、教育機関、特にタイ教育省基礎教育局(Office of Basic Education Commission:Obec)が所管する機関がそれに応じた訓練に適応できるようになるためのものである」と述べた。
 
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TDRIはすでに初期段階の調査を実施しており、Teerakiat教育大臣はこれらの研究はObec、高等教育局(Office of Higher Education Commission:OHEC)、職業教育局(Office of the Vocational Education Commission:OVEC)などの関連機関に引き継がれて更に分析、発展され、学生たちに役立てられる予定である。
 
「学生は将来のキャリアを計画するための能力を高め、教師は関連する授業を準備できるようになる」とTeerakiat教育大臣は述べた。
 
Obec主任のBoonrak Yodphetch氏は、「中等教育課程の学生はどのような職種に高い需要があり、彼らが従事したい仕事にはどのような技能が求められているのかを知ることができる。ObecはこのTDRI研究から最も恩恵を受けるであろう。この研究により集められた情報は、地域教育委員会(educational service area offices)、学校長、そして職業指導や教室の教師にも伝えられるだろう」と語っている。さらに「これまでの調査によれば、もはや就職口の4分の1は学歴ではなく職業経験と技能を要求している。」とのことである。
 
Boonrak氏はさらに、教育省はObecに対し、学校の休暇中に良いアルバイトを選択し、卒業後により良い一歩を踏み出すことができるような短期研修コースを中等教育課程の学生に提供できるかどうかを検討するよう命じていると述べた。
 
2019年4月25日
 
The NATION:Education Ministry spends Bt10m to study labour market
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
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