バンコクのパトゥムワン・プリンセスホテルで開催された会議に、タイ高等教育局(Office of Higher Education Commission:OHEC)事務局長のAporn Kaenwong氏とフィリピン高等教育委員会(CHED)Patricia B. Licuanan氏が両国の代表として出席した。
両機関は教育開発政策やその進捗に関して情報交換を行った。OHECは国の競争力強化において高等教育の役割を重視している。政府と教育省の政策の効果的な稼働に向け、OHECの方針は以下の重要な事業を強化することを可能とする。
・高等教育機関を世界レベルの大学に発展させる事業
・共同教育事業を通じた卒業生の職務能力の開発
・高等教育を通じた人材育成事業
・大学間の新グループの再分析戦略の調整事業
・教員養成事業
CHEDはまた、教育の質の改善、特にフィリピンでの信望を他のASEAN各国に転移させる仕組みに重点を置いてきたフィリピンの教育機関に関して情報提供を行った。以前、フィリピンの基礎教育期間は10年間であったが、学習者成績重視型カリキュラムが採用される2016年度以降、その期間は12年間に整備された。
フィリピンのジャーナルの引用検索データベースの開発のための予算に割り当てられた。
今回の会議では、主に以下の3つの事項について協力することが合意された。
・生徒、教員、教育マネジメント、そしてタイとフィリピンの高等教育機関間の共同教育の交流奨励と促進。
・タイとフィリピンの学術的信望の促進を検討するワーキンググループを立ち上げ、両国の高等教育部門担当者は、そのワーキンググループに加わる。
・タイとフィリピンの高等教育機関の国内および国際的カリキュラムに関するデータの交換。これを実施することで高等教育機関が認定されていないカリキュラムを採用することを防ぐ。
さらに、OHECとCHEDは、両国間の高等教育関連事業に関する協定作りの可能性について協議した。この件については、CHEDが主催する次回の会議で詳細に協議される予定である。
(2016年6月6日 タイ高等教育省HP)