【ニュース・タイ】キングモンクット工科大学がサイエンス・インキュベーション・スクールを立ち上げ

タイで初となる国際科学付属学校が動き出している。

 

この学校は、学生が21世紀のイノベーターになれるよう、彼らに養成機関を提供するキングモンクットラカバン工科大学(King Mongkut’s Institute of Technology Ladkrabang:KMITL)の取り組みの一環として開校する。

 

KMITLのSuchatvee Suwansawat学長は「我々は2020年までにアジアでトップ10に入る科学技術大学となることを目指している。この壮大な目標を達成すべく、我々はよい人材を必要としており、それゆえできるだけ早く生徒を育成し始めなければならない。」と述べた。

 

しっかりと育成されたマタヨン(中学校/高等学校の中等教育に相当)6年の卒業生は、KMITLまたはタイや海外の一流大学で引き続き高等教育を進める基本的な知識、態度、能力を有していると期待されている。

 

キングモンクット工科大学付属国際学校(KMIDS)は、KMITLの「教育大学改革」のもと運営を行い、KMIDSは来年8月にスタートする2017年度入学の生徒から願書の提出がある予定で、願書の受付は8月22日から10月31日までとなっている。

 

入学試験は11月に予定されており、各クラス250名の生徒を採用予定で、この施設建設は開校時までには完了する見込みである。

 

KMIDSはマタヨン1~6年のクラスを提供し、ネイティブスピーカーによる英語で授業が行われる。

 

コースとプログラムはSTEAM(つまり科学・技術・工学・数学のSTEMに一般教養(Art)を加えたもの)のコンセプトに基づき策定される。

 

このコースは科学的・数学的法則や理論を重視しているだけではなく、そのコースによって生徒は真のイノベーションを創造するため、自身のアイデアに一般教養や独創力を応用することが可能となり、生徒は問題に対し、革新的な解決策を思考、研究、分析、発見するようになる。

 

タイ教育省およびアメリカ教育者から承認され認定を受けたKMIDSのカリキュラムは、柔軟かつ国際レベルで広く認識されているアメリカ式教育モデルと集中的なタイ式教育モデルの組み合わせに基づいている。

 

国立シンガポール大学付属数理高校では、言語学、ヒューマニズム、一般教養、そしてスポーツとともに数理スキルを一体化しており、KMIDSは同高校で実施されている学習コンセプトを採用した。

 

KMIDSはまた、国際教育基準の管理と取り決めに関し、ルアムルディー・インターナショナルスクールからの協力を受けた。

 

KMIDSの目玉として他にも「スマート・クラスルーム」という環境があり、教室には定期的に更新される先進の補助教材がたくさん備わっている。

 

現代科学技術スキルを持つベテラン教員は、生徒が効果的に学習できるよう、生徒の日々の習慣の中で彼らが現代科学技術を学び、活用するよう導く。

 

Suchatvee学長は「アメリカとタイの教育システムを組み合わせ、能動的学習の環境下で教育を提供することによって、KMIDSは、高度な教育を続け、タイや国際的な職場で働く高い能力を有する学生を輩出していく。」と述べ、「我々は真の21世紀世代を輩出していく。」と付け加えた。

 

(2016年5月31日 The Nation紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ
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